cocone connect株式会社

PORTFOLIOS事業

バーチャルマッチング分野への参入

『農園婚活』は、2021年5月に株式会社アスキスより譲り受けたサービスです。
事業譲受の狙いや背景、想いについて、ご紹介します。




POINT[ ポイント ]

1.
来たるメタバース時代に向けて、
“恋愛”は仮想空間で過ごす時間がより重要になる“未来”に必要な価値
2.
マッチングアプリが「オンラインでの出会い」に対する価値観を変えたように、
「仮想世界での恋愛」を“常識”にすることに挑戦していく
3.
恋する気分になる仮想世界とは?
お客様視点で議論を重ねるcocone connectのものづくり

人物紹介

pic

冨田 洋輔

スクウェア・エニックスにてプロデューサー、グリー株式会社にて国内外の事業立上げ責任者を経てココネ株式会社へ。2020年よりココネ株式会社 代表就任。
2021年にcocone connect株式会社を設立。

pic

金谷 沙織

グラフィックデザイナー、雑誌編集者、株式会社ディー・エヌ・エーでのアバター企画他、複数のIT企業でプランナーを経て、株式会社アスキスで『農園婚活』のプロデューサーを歴任。
2021年の事業譲受に合わせcocone connect株式会社に入社。

メタバース時代のキラーコンテンツは「恋愛」

冨田
cocone connectはメタバース時代にピッタリなサービスやIPを求めています。投資やM&Aなどにより仲間になっていただき、ノウハウや資産・人材を投下して、成長を加速させる戦略をとるために設立した会社です。

『農園婚活』はアバターを通じて(疑似)恋愛や結婚が行えることが特徴的なサービスです。注目した理由は、仮想空間で過ごす時間がより重要となる「メタバース時代」において「アバターを通じて行う恋愛」がキラーコンテンツとなると考えたからです。
金谷
どのくらい前から『農園婚活』に着目されていたのですか?
冨田
ココネが注力するCCP事業(※ココネグループではアバター事業のことを「CCP(Character Coordinating Play)」とカテゴリを命名して取り組んでいる)に隣接するアバターを用いたサービスとして、リリース当時から注目していました。

ただし、このサービスが本質的に持つ「仮想空間での恋愛」のポテンシャルについて真剣に検討したのは、メタバース時代の到来を確信したこの一年のことです。

自社での参入も検討しましたが、ココネ株式会社では『ポケコロ』を始めすべてのサービスの主要なお客様は女性で、男女が利用し意識するサービスに関する知見はありませんでした。「どのようなお客様が夢中になってご利用頂いているのか」を理解するためにも、アスキス社とM&Aの話を進めさせていただきました。

もちろんアバターを中心としたサービスですので、ココネグループでお預かりすれば、デザインや運営・開発といった視点でシナジーを生み、お客様により良いものが提供できるようになるという想いもありました。
金谷
『農園婚活』を育んできた者として、自分たちでも気づいていない視点でも、価値を見出していただけたのは嬉しいです。

実を言うと、『農園婚活』はリリースから6年程経ちますが、競合と言える競合は出てきていませんでした。シミュレーションゲーム的にNPC(ノンプレーヤーキャラクター)と結婚したり子供を育てるものなどはありましたが、現実の人同士が仮想空間でアバターを介して恋愛をするようなものはありません。競合はいないのですが、伸び悩んだ際には、市場自体があるのかを悩んだこともしばしばありました。

また仮想空間での恋愛は、まだメジャーではないので、少し怪しいイメージも持たれがちかもしれません。
その意味で、今回のお話は「未来に必要な、取り組むべき重要なサービス」として価値を見てもらったのは、嬉しいですね。
冨田
10年前は「オンラインでの出会い」は安心感も、地位もまだ高くなかったかもしれません。不安やいかがわしさを感じた方も多かったかもしれません。

しかし昨今では、マッチングアプリ事業者の多大なる努力により、オンラインでの出会いの安心感は高まり、一般的なものになりました。数え切れないカップルが誕生し幸せになっています。ビジネス的にも何十倍もの市場になっています。

アバターを通じた仮想世界でのマッチングも、明るい未来につながるものだと確信しています。





「仮想世界での恋愛」を“常識”にする挑戦

冨田
マッチングアプリを普及させた方々が悩み闘い、時代の価値観を変革させたことと同じことを、私たちも仮想の世界で行う必要があります。

まずは『農園婚活』を本来あるべき姿に、未来に向かうべき姿にリニューアルしていく必要があります。
金谷
私もチームメンバーも、以前から変えたい・変えるべきとは認識していましたが、日々の運営に終始してシッカリと向き合えなかったです。

今回の統合で「今まで出来なかったことが出来る」「あるべき方向に向かえる」と感じています。
冨田
とはいえ、いきなり大きく変えられないので、本当に少しずつ辛抱強く向き合うしかないのがもどかしく、難しい挑戦だと思います。

今のお客様を大切に、喜んでもらうことが大前提の大変な取り組みです。

cocone connectに合流してからすぐに着手した、カップルであることをより意識したデザインシリーズである「Marriage」のような新商品も引き続き改善・開発が必要ですし、使い勝手やデザイン性のUIだけでなく、体験としてのUXも磨きあげる必要もあります。





恋する気分になる仮想世界とは?
哲学的な思考と議論を重ねる企画

金谷
新しい価値を創造・提供していくことは必要ですよね。

cocone connectに合流して、考え方も目指す方向性も変わりましたが、チームの皆と一緒に考えながら、今まで出来なかったことをはじめ新しい企画や挑戦にも裁量・スピード感を持って取り組んでいける環境になったことは嬉しいですね。
冨田
人類の多くが仮想世界で過ごすメタバース時代の常識にむけて、思考を変えていく必要があります。

仮想の世界で経済が派生して、デジタルの資産が当然のものとなり、仮想世界での出会いや恋、結婚が「リアルよりもスタンダードな時代」が来る可能性がある。

『農園婚活』が目指す仮想世界での恋愛は、これから一大産業になる可能性を秘めていますが、世界でもこの可能性に気付いている企業はまだ少ないはず。世界に先駆けて「仮想世界での恋愛やマッチングならcocone connectだよね」と言われるポジションを取りたいです。
金谷
言葉にするのは簡単ですが、奥が深くて色々と考えさせられることが多いと感じています。ただ考えることは増えましたが、仕事として楽しめています。都度違うテーマについて考えるので、毎日違う仕事をしているかのような新鮮さや刺激を実感しているところです。
冨田
cocone connectのものづくりでの特徴は議論しながら企画することだと思います。

たとえば、アプリ起動時のお知らせについて考える時であれば、
「お客様はアプリを開く時に期待していることは何か?
新作ガチャのお知らせを見たいのか、それとも恋人からのメッセージを見たいのか?」
考えるまでもなく、恋人がいる人はメッセージを見たいはず。

新しい商品については「知りたくない」のではなく、「“今は”知りたくない」のかもしれない。落ち着いてから買い物したい気分になったときに、お知らせできればいい。

このように、お客様の気持ちを考え議論し企画しています。
金谷
そうですね。とても大きな夢を描いていますが、毎日やることはとても小さな体験を改善することの積み重ねですね。
冨田
描く未来はとても明確ですが、その実現にはまだまだ仲間が足りていないです。

私たちが考える未来や、サービスの作り方に共感される方がいたら、ぜひお声がけ頂きたいですね。

BACK